積立投資への道のり(2)
証券口座を開設し売買練習を行った私は、いよいよ本格的な投資デビューを果たしました。
2008年の9月のことです。
メインはTOPIX ETFと決めていたのですが、なぜか三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)を200株購入するという謎の行動に出ました。
当時、サブプライム問題で経営の傾いた欧米の大手金融機関について、しばしば「Too big to fail」と言われているのを聞き、「それなら日本では、なんといっても MUFG こそが Too big to fail だな」と思ったのです。
潰れないからといって、買う必要はないですよね。
リーマンショックの大波が襲ってきたのは、何回かに分けて「TOPIX連動上場信託」を40万円ほど、MUFG株を18万円ほど購入したときでした。
道を歩いていたら、突然目の前に大穴が出現して落っこちたという感じです。
何が起こっているのかも理解できませんでした。
阿鼻叫喚の世界市場の片隅で、売るでもなく買うでもなく、含み損が膨らんでいくのをただ眺めるばかりでした。
もしあのとき積立投資を開始していたら、近年では最高の投資デビューのタイミングだったわけですが、追加投資していく勇気はまったく持てませんでした。
その後は、ときどきログインして損失を確認するだけの期間が長く続きました。
なお、塩漬けになったTOPIX ETF、MUFG株は、いずれも現在も保有しています。評価額は、TOPIX ETFがプラス25万円、MUFGはマイナス7万円ほどです。
積立投資への道のり(3)へ続きます。