晩婚晩産家のお金事情

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iDeCo受取時に下落してたら?

iDeCoの受け取り時に、投信が含み損になっていたらどうしよう」

そんな心配をしたことはないでしょうか。

 

私の場合、iDeCoの運用期間(最長で70歳まで)が20年弱と比較的短いことから、マイナス成績でゲームオーバーになる可能性は、30年、40年の運用期間で資産を育てられる人と比較すると、やはり高くなりそうです。

 

こつこつ積み立てた iDeCo がいざ受け取りというときに目減りしていたら、ショックは大きいですよね、きっと。

そうならないためにターゲットイヤー型の投信を利用したり、手動で徐々に元本確保型の商品に移行していく出口戦略も考えられます。

しかし、リスクを回避すればリターンがリターンの期待値も低下するわけで、運用益非課税のメリットを生かせなくなります。

これはこれでもったいない話ですね。

 

ところで。

iDeCo受取り時に元本割れしていたら、何が起こるのでしょう?

 

含み損だったものがリアルな損失として確定します。

 

損失が確定したら、何が起こるでしょう?

 

元本より少なく受け取ったお金をただちに使うとしたら、元本より少ないお金しか使え

ません。

 

でも。

受け取ったお金をすぐに使うのではなく、再び投資に回すとしたら?

 

10,000 口を 10,000 円で買った投信が 5,000 円に値下がりしていたとします。

振り込まれたお金で同じ投信を買えば、5,000 で 10,000 口買えます。

 

要するに iDeCo の口座から課税口座に移っただけです。

別にどうってことはありません。

 

実際は、受け取り時に徴収される税金分だけ目減りするので同じ口数は買えません。

また課税口座では、その後の値上がりに対して iDeCo より高い税金がかかるケースが多いでしょうから、不利になることは確かですが、運用を継続する前提なら、いったん損失が確定することそれ自体は、この世の終わりというほど致命的ではありません。

 

さらにいうと、元本割れで解約したお金をただちに使ったら損になる(リスク運用しなかった場合と比較して)のは、iDeCo に限った話ではなく、課税口座でも同じです。

 

というわけで、iDeCo 終了時の強制的な損失確定(の可能性)は、運用方法を変えさせるような本質的な問題ではないみたいです。

iDeCo での運用の期限があってちょっと使いにくいな、というだけなのですね。

期限を切られていることに特別なプレッシャーを感じる必要はなさそうです。

 

以上が一つの結論ですが、退職時に住宅ローンを一括返済する予定であるとか、公的年金の不足を補うために毎月〇万円必要であるなど、iDeCo に期待する「いつ、いくら」が決まっている場合は、どうでしょうか。

 

iDeCoを退職金や公的年金と同じに考えると、ついつい iDeCo の受取りに「いつ、いくら」を設定したくなります。

 

しかし「年金」と名前がついていても、投資は投資です。

 

iDeCoを年金受け取りにしたら毎年〇万円になるだろうから、年に1回、うまくしたら2回旅行に行けるかな」くらいの期待は大丈夫でしょうが、「iDeCoの給付で住宅ローンを払うことにすれば、ローンを定年後に残してもなんとか老後破産しない」みたいな想定は危ないということですね。