晩婚晩産家のお金事情

晩婚で晩産な我がBB家のお金事情を中心に

もしタイムマシンがあったら

もしタイムマシンがあったら、過去にもどって大儲けできるのになあ。

たいていの人が、一度くらいは考えたことがあるのではないでしょうか。

 

ケン・グリムウッドの「リプレイ」というSF小説があります。

タイムマシンではないのですが、記憶を持ったまま過去の自分に戻るというお話です。

 

 「リプレイ」の主人公は、株式投資で巨額の資産を築きます。どの会社が成功するか分かっていたら、株式投資は実に簡単ですよね。ウォーレン・バフェットも目じゃありません。

 

たとえば、「リプレイ」には創業期のアップルコンピュータに投資するエピソードがあります。

たしか主人公の奥さんが「はたしてこのヒッピーみたいな姿の青年がパーソナルコンピュータを作れるものか」と疑うのですが、主人公はためらいなく出資できるわけです。

 

ただしこの小説の出版は1988年なので、アップルはまだ「成功したベンチャー企業」くらいのポジションですね。

 

さて、もし自分が「リプレイ」したら、どうしたらよいでしょうか。

長期的には簡単で、「何も考えずにアップル株を買い続ける」で十分です。

一時期の低迷も、むしろ安く株を買えてラッキーくらいに考えればいいのですから、気楽なものです。

 

でも、ふつうの大金持ちを目指すならアップル集中投資で十分ですが、バフェットにはなれません。

成長が遅すぎるのです。

給料を元手にせっせと投資をしても、せいぜい数十億円くらいでしょうか。

 

まあ私は10億円で満足しますが、もし世界トップクラスの投資家を目指すなら、少なくとも初期には「投機」レベルの運用が必要になりそうです。

株価の急落前にレバレッジをかけて空売りするとか、ですね。

 

ところが、短期に大儲けできる市場イベントを、私はあまり知りません。

30歳になる前の、私が発生時期をだいたい特定できるイベントというと、

くらいです。

 

借金しまくって作ったお金をもとに信用取引で最大限にレバレッジをかけたら、相当な儲けですね。

ただし、ブラックマンデーや1990年の株価下落については、その後の値動きを知らないので、利益確定のタイミングは難しそうです。

 

なお「リプレイ」では、ブラックジャックの「カウンティング」で最初の投資資金を作りました。

 

とまあ、こんなことを妄想しても資産運用にはまったく役立ちませんが、「リプレイ」はおもしろい小説です。

興味を持たれた方は、ぜひ読んでみてください。

 

「タイムマシン」系のSFといえば、広瀬正の「マイナス・ゼロ」があります。

この主人公はタイムマシンで戦前に戻ります。

 

この主人公も未来の知識を活用しますが、株式投資という発想はなかったみたいです。

このあたり、もしかしたら日米の差かもと思うと、おもしろいですね。

 

「マイナス・ゼロ」では戦後のハイパーインフレが主人公を助けます。

 

どういうこと? と思われた方、「マイナス・ゼロ」も傑作SFですので、ぜひぜひ読んでみてください。